【クリスタ入門】ゼロから始める使い方ガイド!

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【クリスタ入門】ゼロから始める使い方ガイド!

はじめに

イラスト制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」(以下、クリスタ)は、プロの漫画家やイラストレーターから趣味で絵を描く人まで、幅広い層に支持されています。しかし、初めてクリスタを使う方にとっては、その多機能さゆえにどこから手をつけて良いか迷ってしまうこともあるでしょう。

このガイドは、クリスタをゼロから始める方を対象に、基本的な操作方法から覚えておきたい機能までを丁寧に解説します。これさえ読めば、あなたもクリスタで自由にイラストを描けるようになります。

クリスタとは?

クリスタの魅力

クリスタが多くのクリエイターに選ばれるのには、いくつかの理由があります。

  • 豊富なブラシ機能:鉛筆、ペン、絵の具、エアブラシなど、まるで本物の画材を使っているかのような質感のブラシが多数用意されています。さらに、ブラシの形状や設定を細かくカスタマイズできるため、自分だけのオリジナルブラシを作成することも可能です。
  • 強力な作画支援機能:コマ割り、トーン、集中線、フキダシなどの漫画制作に特化した機能はもちろん、パース定規や直線定規など、正確な線画を描くための支援機能も充実しています。
  • 高度なレイヤー機能:クリスタのレイヤー機能は非常に強力です。透明部分のロック、不透明度の保護、 clipping mask(クリッピングマスク)、Alpha Lock(アルファロック)など、多彩な機能で効率的かつ表現力豊かな作画をサポートします。
  • アニメーション機能:最近のバージョンでは、簡単なアニメーションを作成できる機能も追加され、静止画だけでなく動きのある作品制作にも対応しています。
  • 豊富な素材:3D素材、デコレーション素材、ブラシ素材など、数多くの素材が提供されており、これらを活用することで作業効率を飛躍的に向上させることができます。

エディションの違い

クリスタには、「CLIP STUDIO PAINT PRO」と「CLIP STUDIO PAINT EX」の2つのエディションがあります。

  • PRO:イラスト制作や1~2ページの漫画制作に最適です。
  • EX:長編漫画の制作や、PDF出力、3Dモデルのインポート、アニメーション作成など、より高度な機能が必要な場合におすすめです。

まずはPROで基本的な操作に慣れ、必要に応じてEXへのアップグレードを検討するのが良いでしょう。

インストールと初期設定

ダウンロードとインストール

クリスタは、公式サイトからダウンロードしてインストールします。

1. CLIP STUDIO PAINT公式サイトにアクセスします。
2. ご利用のOS(Windows、macOS、iPad、iPhone、Android、Chromebook)に合ったインストーラーをダウンロードします。
3. ダウンロードしたインストーラーを実行し、画面の指示に従ってインストールを進めます。

ライセンス認証

インストール後、初めてクリスタを起動する際にライセンス認証が必要です。購入時に発行されたシリアルナンバーを入力してください。

初期設定

クリスタを起動したら、まずは初期設定を行いましょう。

  • キャンバスサイズと解像度:制作する作品の用途に合わせて、適切なキャンバスサイズと解像度を設定します。Web公開用であればRGBカラー、印刷用であればCMYKカラーを選択し、解像度は350dpi以上が一般的です。
  • 単位:ピクセル(px)、ミリメートル(mm)、インチ(inch)など、使い慣れた単位を選択できます。
  • ペンの筆圧検知設定:お使いのペンタブレットの筆圧をクリスタに認識させるための設定です。筆圧カーブを調整することで、より自分好みの描き心地にすることができます。

基本操作を覚えよう

インターフェースの概要

クリスタを起動すると、様々なツールやパネルが表示された画面が表示されます。最初は戸惑うかもしれませんが、各要素の役割を理解すれば、すぐに使いこなせるようになります。

  • ツールバー:画面の左側に配置されており、描画ツール、選択ツール、消しゴムツールなどが集まっています。
  • サブツールパレット:ツールバーで選択したツールの詳細な設定(ブラシの種類、サイズ、硬さなど)を変更できます。
  • カラーホイール/カラーバー:色を選択するためのパレットです。
  • レイヤーパレット:描画の基本となるレイヤーの表示、追加、削除、編集などを行います。
  • ナビゲーター:キャンバスの拡大・縮小・回転を調整できます。
  • メニューバー:ファイル操作、編集、表示、選択範囲、フィルターなどの機能にアクセスできます。

キャンバスの作成と操作

新しいキャンバスを作成するには、「ファイル」メニューから「新規」を選択します。ここで、前述したキャンバスサイズや解像度などを設定します。

キャンバスの操作としては、以下のものが基本となります。

  • 拡大・縮小:ナビゲーターパレット、またはキーボードショートカット(Ctrl/Cmd + +/-)で調整します。
  • 移動:ナビゲーターパレットのドラッグ、またはスペースキーを押しながらドラッグでキャンバス全体を移動できます。
  • 回転:ナビゲーターパレットの回転機能、またはRキーを押しながらドラッグでキャンバスを回転できます。

基本の描画ツール

クリスタで最もよく使うであろう基本の描画ツールを紹介します。

  • 鉛筆ツール:ラフスケッチや下描きに最適です。
  • ペンツール:インクのような滑らかな線を描けます。線画の主線としてよく使われます。
  • ブラシツール:絵の具のような、より厚みのある表現が可能です。
  • エアブラシツール:ぼかしやグラデーション表現に役立ちます。
  • 消しゴムツール:描いた線を消去します。

これらのツールは、サブツールパレットで様々な種類や設定を選択できます。特にペンツールでは、Gペン、丸ペン、スクールペンなど、漫画でよく使われるペン先を再現したブラシが豊富に用意されています。

レイヤーの基本

レイヤーは、クリスタの作画における最も重要な概念の一つです。レイヤーを重ねることで、後から修正が容易になり、表現の幅も広がります。

  • 新規レイヤーの作成:レイヤーパレット下部の「新規ラスターレイヤー」アイコンをクリックします。
  • レイヤーの選択:描画したいレイヤーをレイヤーパレットでクリックして選択します。
  • レイヤーの表示・非表示:レイヤーの目のアイコンをクリックすることで、レイヤーの表示・非表示を切り替えられます。
  • レイヤーの順序変更:レイヤーパレットでレイヤーをドラッグ&ドロップすることで、上下の順序を変更できます。
  • レイヤーの削除:不要なレイヤーを選択し、レイヤーパレット下部のゴミ箱アイコンをクリックします。

下描きレイヤー、線画レイヤー、彩色レイヤーなど、役割ごとにレイヤーを分けることを習慣づけましょう。

便利な機能を使ってみよう

定規ツール

正確な図形やパースを描きたいときに役立つのが定規ツールです。

  • 直線定規:まっすぐな線を引けます。Shiftキーを押しながらドラッグすると、水平・垂直・45度の線が簡単に引けます。
  • 曲線定規:滑らかな曲線を描けます。
  • 円定規・楕円定規:円や楕円を描くことができます。
  • パース定規:遠近法に基づいた正確なパース線を描くのに役立ちます。消失点や地平線を設定できます。

これらの定規は、表示された線に沿って描画ツールで描くことで、その定規の形状に沿った線が描画されます。

選択範囲ツール

描画の一部だけを編集したい場合に使うのが選択範囲ツールです。

  • 投げなわ選択:フリーハンドで範囲を指定できます。
  • 自動選択ペン:色や線の境界を認識して、自動で範囲を選択してくれます。
  • 選択範囲の移動・変形:選択した範囲を移動させたり、拡大・縮小・回転などの変形を行ったりできます。

塗りつぶしツール

閉じた領域を一度に塗りつぶしたいときに使用します。

  • 塗りつぶしツール:指定した領域を単色で塗りつぶします。
  • バケツツール:指定した色で領域を塗りつぶします。

線の隙間があると上手く塗りつぶせない場合があるので、線画は隙間なく描くことが重要です。

クリッピングマスクとアルファロック

これらの機能は、レイヤーの表現力を高める上で非常に重要です。

  • クリッピングマスク:下のレイヤーの形に合わせて、上のレイヤーの描画範囲を制限します。例えば、キャラクターの線画レイヤーの上に色塗りレイヤーを作成し、それをクリッピングマスクにすると、線画からはみ出さずに色を塗ることができます。
  • アルファロック:レイヤーに描画された部分にのみ、さらに描画できるようにします。線画レイヤーでアルファロックを有効にすると、線画の外側には色が乗らなくなります。

まとめ

クリスタは、その多機能さゆえに最初は難しく感じるかもしれませんが、基本操作を一つずつ丁寧に学んでいけば、必ず使いこなせるようになります。

このガイドで紹介した機能は、クリスタのほんの一部です。実際に手を動かし、色々なツールや機能を試してみることが、上達への一番の近道です。

ぜひ、クリスタを使って、あなただけの素晴らしいイラストや漫画を制作してください!