XP-PENのドライバを古いバージョンに戻す方法

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XP-PENドライバのバージョンを戻す方法

はじめに

XP-PENのペンタブレットや液晶タブレットをご利用の皆様、ドライバのバージョンアップ後に予期せぬ不具合が発生したり、以前のバージョンの方が使いやすかったりといった経験はありませんか。本稿では、XP-PENのドライバを古いバージョンに戻すための具体的な手順と、それに伴う注意点について詳しく解説します。

ドライバは、ハードウェアとオペレーティングシステム(OS)との橋渡しをする重要なソフトウェアです。最新バージョンには、新機能の追加やバグ修正が含まれていることが多いですが、ご使用の環境や特定のアプリケーションとの相性によっては、古いバージョンの方が安定して動作する場合があります。

ドライバのバージョンを戻すことは、これらの問題を解決し、快適なペンタブレットの使用環境を取り戻すための有効な手段となります。ただし、安易にバージョンを戻すのではなく、いくつかの確認事項と注意点を踏まえて慎重に進めることが重要です。

バージョンを戻す前の準備

ドライバのバージョンを戻す作業を行う前に、以下の準備を怠らないようにしましょう。

1. 現在のドライバのアンインストール

新しいバージョンのドライバをインストールする前に、現在インストールされているドライバを完全にアンインストールする必要があります。これにより、古いドライバのファイルや設定が残存することによる競合を防ぎます。

アンインストールは、Windowsの「設定」→「アプリ」→「アプリと機能」からXP-PEN関連のソフトウェアを選択してアンインストールするのが一般的です。もし、アンインストーラーが提供されている場合は、そちらを使用するとより確実にアンインストールできます。ドライバだけでなく、関連するユーティリティソフトなども併せてアンインストールしておくと安心です。

2. 以前のドライバインストーラーの入手

バージョンを戻すためには、目的の古いバージョンのドライバインストーラーが必要です。XP-PENの公式ウェブサイトのサポートページやダウンロードページを確認しましょう。過去のバージョンのドライバが提供されている場合があります。もし、公式サイトに見つからない場合は、XP-PENのサポートに問い合わせてみることをお勧めします。提供してもらえる可能性もゼロではありません。

インストーラーを入手する際には、ご自身のOS(Windowsのバージョン、macOSのバージョンなど)に対応しているか必ず確認してください。

3. OSの復元ポイントの作成(推奨)

万が一、ドライバのバージョンを戻す作業中に問題が発生した場合に備えて、OSの復元ポイントを作成しておくことを強く推奨します。復元ポイントがあれば、以前の状態にシステムを戻すことができます。

Windowsの場合、「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの保護」から復元ポイントを作成できます。

4. 重要なデータのバックアップ

ドライバのアンインストールや再インストールといったシステムへの変更は、予期せぬデータ損失のリスクを伴います。作業前に、ペンタブレットの設定や、作業中の重要なファイルなどをバックアップしておくことをお勧めします。

ドライバのバージョンを戻す手順

準備が整ったら、以下の手順でドライバのバージョンを戻します。

1. 現在のドライバのアンインストール

前述したように、まずは現在インストールされているXP-PENのドライバおよび関連ソフトウェアを完全にアンインストールしてください。PCを再起動することで、アンインストールの影響を確定させます。

2. 以前のドライバインストーラーの実行

入手した古いバージョンのドライバインストーラーをダブルクリックして実行します。インストーラーの指示に従い、インストールを進めます。

インストール中は、他のアプリケーションを終了させ、PCへの負荷を軽減することが推奨されます。また、インストールが完了するまで、PCの電源を切ったり、再起動したりしないでください。

3. PCの再起動

ドライバのインストールが完了したら、必ずPCを再起動してください。これにより、新しいドライバがシステムに正しく認識され、動作するようになります。

4. 動作確認

PCの再起動後、ペンタブレットが正常に認識されているか、各種設定が反映されているか、そして最も重要な「筆圧感知」が意図した通りに動作するかを確認します。XP-PENの設定ツールを起動し、ペンタブレットのテストエリアなどで筆圧やボタンの動作などを確認すると良いでしょう。また、普段お使いのペイントソフトや描画ソフトなどで、実際に描画してみて、問題なく動作するかを確認してください。

注意点とトラブルシューティング

ドライバのバージョンを戻す際には、いくつか注意すべき点があります。

1. OSの互換性

古いバージョンのドライバが、現在お使いのOSのバージョンと互換性がない場合があります。特にOSをアップグレードした場合は、以前のドライバが動作しない可能性があります。その場合は、OSに対応したバージョンのドライバを探すか、最新バージョンのドライバで問題が解決されるのを待つ必要があります。

2. アプリケーションとの相性

特定のアプリケーション(例:Adobe Photoshop, Clip Studio Paintなど)は、特定のドライババージョンと相性が良い場合があります。もし、特定のアプリケーションで不具合が出ていたのであれば、そのアプリケーションが推奨するドライババージョンがあるか確認してみるのも一つの方法です。

3. ドライバの競合

複数のグラフィックドライバや入力デバイスドライバがインストールされている場合、競合が発生する可能性があります。不要なドライバはアンインストールしておくと、問題が起こりにくくなります。

4. セキュリティソフトの影響

セキュリティソフトがドライバのインストールや実行をブロックしてしまうことがあります。一時的にセキュリティソフトを無効にしてからインストールを試み、問題が解決しない場合は、セキュリティソフトの設定でXP-PENのドライバを例外として追加することを検討してください。

5. XP-PENサポートへの問い合わせ

上記の手順や注意点を試しても問題が解決しない場合、あるいは手順が複雑で不安な場合は、XP-PENの公式サポートに問い合わせるのが最も確実な方法です。具体的な状況を伝えることで、的確なアドバイスや解決策を得られるはずです。

まとめ

XP-PENのドライバを古いバージョンに戻すことは、特定の環境下での問題を解決し、快適なペンタブレットの使用環境を維持するための有効な手段です。しかし、作業には事前の準備と注意が必要です。現在のドライバの完全なアンインストール、目的のバージョンのドライバインストーラーの入手、そしてOSの復元ポイントの作成を怠らずに行うことで、安全かつ確実にバージョンを戻すことができます。万が一、問題が発生した場合は、焦らずにトラブルシューティングを行い、必要であればXP-PENのサポートを活用しましょう。