XP-PEN Artist 12(第2世代)レビューと初心者向け設定

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XP-PEN Artist 12(第2世代)レビューと初心者向け設定

XP-PEN Artist 12(第2世代)は、手頃な価格で高機能な液晶ペンタブレットとして、特に初心者や予算を抑えたいクリエイターから注目を集めています。本レビューでは、Artist 12(第2世代)の使用感、初心者向けの初期設定、そしてその他の注目ポイントについて、詳しく掘り下げていきます。

Artist 12(第2世代)の魅力と使用感

Artist 12(第2世代)の最大の魅力は、そのコストパフォーマンスにあります。この価格帯でありながら、11.9インチのIPSディスプレイは、1920×1080のフルHD解像度を持ち、sRGB色域を90%以上カバーしています。これにより、鮮やかな色彩と詳細な描写が可能となり、イラスト制作や写真編集といったクリエイティブな作業において、十分な品質を提供します。

ペンは、8192段階の筆圧感知と60度の傾き検知に対応しており、滑らかな線の表現や繊細な陰影を直感的に描くことができます。ペンの遅延もほとんど感じられず、紙に描いているかのような自然な描き心地です。

本体の薄さと軽さも特筆すべき点です。持ち運びも容易で、限られたスペースでも快適に作業することができます。また、本体に搭載されたショートカットキーは、作業効率を大幅に向上させます。よく使う機能を登録しておけば、キーボードに手を伸ばすことなく、ペンを持ったまま操作を完結させることができます。

ディスプレイと描画体験

Artist 12(第2世代)のディスプレイは、グレア(光沢)タイプですが、アンチグレア処理が施されているため、室内の照明や窓からの光による映り込みは比較的少なく、作業への集中を妨げにくいです。ただし、非常に明るい環境では、多少の映り込みを感じる可能性はあります。

色再現性については、90%sRGBというスペックは、日常的なイラスト制作やSNSでの公開には十分すぎるほどです。プロフェッショナルな印刷物の制作など、より厳密な色管理が必要な場合は、別途カラーキャリブレーションを行うことをお勧めしますが、入門機としては高い水準と言えるでしょう。

ペンと操作性

Artist 12(第2世代)に付属するバッテリーフリーのペン(X3チップ搭載)は、充電不要ですぐに使えるのが便利です。8192段階の筆圧感知は、かすれや濃淡といった繊細な表現を可能にし、厚塗りのテクスチャから細い線画まで、幅広い表現に対応します。

傾き検知は、ブラシのタッチを変化させるのに役立ち、絵の具や鉛筆で描いているような感覚を再現できます。これにより、より自然で、表情豊かなイラストを描くことが可能になります。

初心者向け初期設定ガイド

Artist 12(第2世代)を初めて使用する初心者の方でも迷わないように、基本的な初期設定について解説します。

1. ドライバのインストール

まず最初に、XP-PENの公式サイトから最新のドライバをダウンロードしてインストールします。お使いのPCのOS(Windows or macOS)に対応したドライバを選び、画面の指示に従ってインストールを完了させてください。インストール中にタブレットとPCを接続しないように注意しましょう。ドライバのインストールが完了してから接続してください。

2. 接続と表示設定

ドライバのインストールが完了したら、付属のケーブルを使ってArtist 12(第2世代)をPCに接続します。通常、HDMIケーブルとUSBケーブルの2本を使用します。接続後、PCのディスプレイ設定で、Artist 12(第2世代)を拡張ディスプレイとして設定するか、ミラーリングするかを選択します。イラスト制作では、拡張ディスプレイとして使用する方が作業領域が広がり、効率的です。

3. ペンタブレットのキャリブレーション

ドライバソフトウェアを開き、ペンタブレットの設定メニューからキャリブレーション(画面とペンの位置調整)を行います。画面上の指定された点をペンで正確にタップしていくことで、画面上のカーソルとペンの位置のずれを補正します。この設定が不十分だと、思った位置と違う場所に線が描かれてしまうため、丁寧に行うことが重要です。

4. ショートカットキーのカスタマイズ

本体のショートカットキーは、ドライバソフトウェアから自由にカスタマイズできます。よく使う機能(例:ブラシサイズ変更、消しゴム、元に戻す、ズームイン/アウトなど)を登録しておくことで、作業効率が格段に向上します。最初は、基本的な機能から登録していくのがおすすめです。

5. ペン圧力の調整

ドライバソフトウェアでは、ペンの筆圧感度も調整できます。初期設定でも問題なく使えますが、より細かく自分の好みに合わせたい場合は、筆圧カーブを調整してみましょう。弱く描くと線が太くなる、強く描いても線が細いままである、といった調整が可能です。

その他の注目ポイント

Artist 12(第2世代)は、初心者だけでなく、サブ機としても魅力的な機能が搭載されています。

携帯性とデザイン

11.9インチというサイズ感は、持ち運びに適しており、カフェやコワーキングスペースなど、外出先でも気軽に作業を行うことができます。薄型軽量なデザインは、スタイリッシュでデスクの上でも場所を取りません。

接続性

USB-Cでの接続にも対応しており、対応するPCやタブレットであれば、USB-Cケーブル1本で映像出力と電源供給が可能です。これにより、配線がスッキリし、よりスマートな作業環境を実現できます。ただし、全てのUSB-Cポートで対応しているわけではないため、お使いのデバイスの仕様を確認することが重要です。

付属ソフトウェア

一部のモデルやキャンペーンでは、ペイントソフト(例:ArtRage、OpenCanvas)が付属してくる場合があります。これらのソフトウェアは、購入後すぐにイラスト制作を開始できるため、特にペイントソフトを持っていない 初心者には大変 ありがたい 特典となります。

まとめ

XP-PEN Artist 12(第2世代)は、価格、性能、使いやすさのバランスが非常に優れた液晶ペンタブレットです。イラストやデジタルアートに興味を持った初心者が、最初の一台として選ぶには最適な選択肢と言えるでしょう。十分な描画品質、快適な操作性、そして手軽な価格で、クリエイティブな世界への扉を開いてくれるはずです。