XP-PENペンのポインタずれ(視差)の修正方法
視差とは何か?
XP-PENのペンタブレットを使用する際、ペン先と画面上のポインタ(カーソル)の間に生じるずれを「視差(Parallax)」と呼びます。これは、ペンタブレットの画面がガラスやアクリルなどの透明な層で覆われており、その下にあるデジタイザー(ペン入力信号を検知する層)との間に物理的な距離があるために発生します。ペンタブレットの画面に表示されている映像と、実際にペンが触れているデジタイザーの位置が若干ずれることで、描画時に違和感が生じます。
視差が発生する原因
視差の主な原因は前述した通り、画面の厚みとデジタイザーの配置です。特に、画面の反射を抑えるためのノングレアフィルムなどを貼っている場合、その厚みによって視差が大きくなることがあります。また、タブレットの個体差や、使用環境(角度など)によっても視差の程度は変化します。
視差を修正するための設定方法
XP-PENのペンタブレットには、この視差を軽減・補正するための機能が搭載されています。主に、専用のドライバソフトウェアの設定画面から調整を行います。
ドライバソフトウェアのインストールと起動
まず、お使いのXP-PENタブレットに対応した最新のドライバソフトウェアがインストールされていることを確認してください。もしインストールされていない場合は、XP-PENの公式サイトからダウンロードしてインストールします。
インストール後、タスクトレイ(画面右下)のアイコン、またはスタートメニューからドライバソフトウェアを起動します。ソフトウェアの名称は、お使いのモデルによって異なる場合があります(例: “Pen Tablet”、”Artist Control Panel”など)。
キャリブレーション機能の利用
ドライバソフトウェアを起動したら、設定画面の中から「キャリブレーション」または「視差補正」といった項目を探します。多くのXP-PENタブレットでは、このキャリブレーション機能によって視差を調整できるようになっています。
キャリブレーションを開始すると、画面上にいくつかのターゲットが表示されます。表示される指示に従い、ペンを正確にターゲットの中心に当ててクリックします。通常、画面の四隅や中央など、複数箇所でキャリブレーションを行います。
重要なポイント:
-
キャリブレーション中は、ペンを画面に垂直に保つように心がけてください。斜めになると、正確な位置が検出されにくくなります。
-
ターゲットを正確に、かつ迅速にクリックすることが重要です。焦らず、しかし素早く操作してください。
-
キャリブレーションが完了したら、設定を「適用」または「保存」することを忘れないでください。
画面表示設定との連携
場合によっては、PCのディスプレイ解像度やスケーリング設定が、ペンの入力座標に影響を与えることがあります。ドライバソフトウェアの設定画面で、PCのディスプレイ設定との連携に関するオプションがあれば、適切に設定されているか確認してください。
特に、複数のディスプレイを使用している環境では、どのディスプレイでタブレットを使用するか、またそのディスプレイの解像度やスケール(拡大率)が正しく認識されているかを確認することが大切です。
ペン操作モードの選択
一部のモデルでは、ペン操作モードを選択できる場合があります。「マウスモード」と「ペンモード」などがあり、それぞれポインタの挙動が異なります。視差の軽減という観点では、通常は「ペンモード」が推奨されます。
視差を軽減するためのその他の方法
タブレットの設置角度の調整
ペンタブレットを置く角度によっても、視差の感じ方が変わることがあります。一般的に、画面に対してペンを垂直に近づけるほど、視差は小さく感じられます。ご自身の作業スタイルに合わせて、タブレットの設置角度を調整してみてください。
画面保護フィルムの選択
画面保護フィルム、特に厚みのあるノングレアフィルムは視差を増大させる可能性があります。もし視差が非常に気になる場合は、フィルムなしで使用する、あるいはより薄型のフィルムを検討することも一つの方法です。
PCのドライバ・OSの更新
PCのグラフィックドライバやOSが最新の状態でない場合、予期せぬ不具合が生じることがあります。念のため、PCのドライバやOSも最新の状態に更新しておくことをお勧めします。
XP-PENサポートへの問い合わせ
上記の方法を試しても視差が改善されない場合、タブレット本体に何らかの不具合がある可能性も考えられます。その際は、XP-PENのカスタマーサポートに問い合わせて、詳しい状況を説明し、アドバイスを求めるのが良いでしょう。
まとめ
XP-PENペンのポインタずれ(視差)は、多くのペンタブレットで共通して見られる現象ですが、ドライバソフトウェアのキャリブレーション機能を適切に利用することで、大幅に軽減させることが可能です。まずは、最新のドライバをインストールし、キャリブレーションを丁寧に行ってください。それでも改善が見られない場合は、設置環境の見直しや、必要であればサポートへの問い合わせを検討しましょう。
