XP-PEN液タブの外部電源不要な使い方
はじめに:XP-PEN液タブの外部電源不要な可能性
XP-PENの液タブには、モデルによって外部電源が不要な製品が存在します。これは、USBケーブル一本でPCと接続し、給電とデータ転送を同時に行う「USB給電方式」を採用しているためです。この方式は、ケーブルの本数を減らし、デスク周りをすっきりとさせたいユーザーにとって非常に魅力的です。
しかし、すべてのXP-PEN液タブがこの方式に対応しているわけではありません。特に、画面サイズが大きいモデルや、高解像度・高色域といった高機能を持つモデルでは、USBからの給電だけでは電力が不足し、別途外部電源が必要となる場合があります。そのため、お使いのXP-PEN液タブのモデルがUSB給電方式に対応しているかどうかを事前に確認することが重要です。
本稿では、XP-PEN液タブを外部電源なしで使用するための具体的な方法、注意点、そしてそのメリット・デメリットについて、詳しく解説していきます。
USB給電方式の仕組みと利用条件
USB給電方式とは
USB給電方式は、PCと液タブをUSBケーブル一本で接続することで、PCから液タブへの電力供給と、描画データの転送を同時に行う技術です。これにより、ACアダプターのような外部電源が不要となり、セットアップが簡便になります。
対応モデルの見分け方
USB給電方式に対応しているかどうかは、製品の仕様を確認するのが最も確実です。XP-PENの公式サイトや製品マニュアル、販売店の製品ページなどで、「USB給電」「Single USB Cable」といった記載があるかを確認してください。
一般的に、小型~中型のモデル、特にエントリーモデルやミドルレンジモデルにこの方式を採用した製品が多い傾向があります。一方、20インチを超えるような大型モデルや、プロフェッショナル向けの高性能モデルでは、外部電源が必要となる場合がほとんどです。
PC側のUSBポートの仕様
USB給電方式を利用するには、PC側のUSBポートが十分な電力を供給できる必要があります。一般的に、USB 3.0以上のポートであれば、多くの液タブで問題なく動作する可能性が高いです。しかし、USB 2.0ポートや、電力が安定しないハブなどを介して接続した場合、描画が不安定になったり、画面が点滅したりする可能性があります。
PCのUSBポートの仕様が不明な場合は、PCの取扱説明書を確認するか、PCメーカーのサポートに問い合わせてみてください。
外部電源なしで使うための具体的な手順
1. 対応モデルの確認
まず、ご自身がお持ちの、あるいは購入を検討しているXP-PEN液タブがUSB給電方式に対応しているかを確認します。製品名で検索し、仕様を確認するのが確実です。
2. 必要なケーブルの準備
USB給電方式に対応しているモデルの場合、通常は製品に付属しているUSBケーブルを使用してPCと接続します。このケーブルは、データ転送用と給電用を兼ねている一本のケーブルであることが多いです。
もし、付属のケーブルが2本に分かれているタイプ(例:USB-A to USB-C と HDMI)の場合は、USB-A to USB-C ケーブルがデータ転送と給電の両方を担っているか、あるいは別途USB給電用のケーブルが必要になるかを確認してください。
3. PCへの接続
液タブのUSBポートとPCのUSBポートを、付属のUSBケーブルで接続します。PC側のUSBポートは、可能であればUSB 3.0以上のポートを使用することをおすすめします。
また、液タブにHDMIポートがある場合は、別途HDMIケーブルでPCの映像出力端子と接続する必要がある場合もあります。この場合でも、USBケーブル一本で給電とデータ転送が行われることがUSB給電方式の特徴です。
4. ドライバーのインストール
PCに液タブを接続したら、XP-PEN公式サイトから最新のドライバーをダウンロードし、インストールします。ドライバーが正しくインストールされていないと、筆圧感知やボタン機能などが正常に動作しません。
5. 設定の確認
ドライバーインストール後、XP-PENのペンタブレット設定ソフトを起動し、筆圧設定やボタンのカスタマイズなどを行います。これで、外部電源なしでの利用準備が整います。
外部電源なしで使う場合の注意点
電力不足による不具合
PC側のUSBポートの供給電力が不足している場合、液タブの画面が暗くなったり、点滅したり、描画が途切れたりするなどの不具合が発生することがあります。これは、USB給電方式の最大の懸念点です。
対処法としては、
- PCのUSB 3.0以上のポートを使用する
- 他のUSB機器の接続を減らす
- 電源供給能力の高いUSBハブを使用する(ただし、ハブ経由での電力供給は不安定な場合もあります)
などが考えられます。それでも改善しない場合は、残念ながらそのPC環境ではUSB給電方式での利用が難しい可能性があります。
描画性能への影響
極端にPCのUSBポートの電力供給能力が低い場合、液タブの画面輝度が本来の性能を発揮できなかったり、描画の応答速度にわずかに影響が出たりする可能性もゼロではありません。ただし、これは非常に稀なケースであり、一般的なPC環境であれば問題になることは少ないでしょう。
複数ディスプレイ環境
PCに複数のディスプレイを接続している場合、PC全体の消費電力が増加し、USBポートからの供給電力に余裕がなくなる可能性があります。このような環境では、液タブに外部電源が必要となるケースが増えます。
外部電源なしで使うメリット・デメリット
メリット
- ケーブルが少なくなり、デスク周りがすっきりする
- セットアップが簡単で、持ち運びや移動が容易になる
- ACアダプターを紛失する心配がない
- コンセントの空き状況に左右されない
デメリット
- PC側のUSBポートの電力供給能力に依存する
- 電力不足による不具合が発生する可能性がある
- 対応モデルが限られる
- 大型モデルや高機能モデルでは対応していない場合が多い
まとめ
XP-PENの液タブを外部電源なしで使用できるかどうかは、お使いのモデルの仕様に大きく依存します。USB給電方式に対応しているモデルであれば、ケーブル一本で手軽に利用できるという大きなメリットがあります。しかし、PC側のUSBポートの電力供給能力が十分でない場合や、対応モデルでない場合は、残念ながら外部電源が必要となります。
購入を検討されている方、あるいは既に製品をお持ちの方は、まず製品仕様をよく確認し、お使いのPC環境と照らし合わせることが重要です。もしUSB給電方式に対応しているモデルであれば、その手軽さはクリエイティブな作業環境を大きく向上させてくれるでしょう。もし対応していない場合でも、XP-PENは多様なモデルラインナップを揃えているため、ご自身の予算や用途に合った製品を見つけることができるはずです。
