【パーツ増設】BTOのゲーミングPCの「メモリ」を16GBから32GBへ自分で増設する方法

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BTOゲーミングPC メモリ増設ガイド:16GBから32GBへのステップアップ

BTO(Build to Order)で購入したゲーミングPCのメモリを16GBから32GBへ増設することは、ゲームのパフォーマンス向上や、より快適なマルチタスク環境を実現するための有効な手段です。本ガイドでは、ご自身でメモリ増設を行うための具体的な手順、注意点、そして関連情報について、初心者の方でも理解しやすいように解説します。安全かつ確実に作業を進めるための知識を習得し、PCのポテンシャルを最大限に引き出しましょう。

1. メモリ増設の必要性とメリット

現代のゲームやアプリケーションは、ますます多くのメモリを要求するようになっています。特に、最新のAAAタイトルや、複数のアプリケーションを同時に起動しながらゲームをプレイするようなヘビーユーザーにとって、16GBのメモリでは不足を感じる場面が出てくる可能性があります。

1.1. パフォーマンス向上

  • ゲームのロード時間が短縮される
  • フレームレートが安定し、カクつき(スタッター)が軽減される
  • 高解像度テクスチャや複雑なシーンの描画がスムーズになる

1.2. マルチタスク性能の向上

  • ゲームをプレイしながらWebブラウジング、動画視聴、ボイスチャットなどを快適に行える
  • 動画編集やプログラミングなどのクリエイティブな作業もスムーズになる
  • 仮想環境(VM)の利用がより快適になる

2. 事前準備:互換性の確認と必要なもの

メモリ増設を成功させるためには、事前の準備が非常に重要です。特に、お使いのPCマザーボードとの互換性を確認することが必須となります。

2.1. マザーボードの確認

  • PCケースを開ける前に、お使いのPCの正確なモデル名や、搭載されているマザーボードの型番を特定します。BTOパソコンの場合、購入時の仕様書や、PCケース背面に貼られているシール、またはPC起動中に「システム情報」などで確認できます。
  • マザーボードの型番が特定できたら、そのマザーボードのメーカー公式サイトにアクセスし、「仕様」や「サポート」セクションから、対応しているメモリの種類(DDR4、DDR5など)、最大搭載可能容量、そしてメモリスロットの数を確認します。
  • 現在搭載されているメモリの規格(例:DDR4-3200MHz)も確認しておくと、新しいメモリとの組み合わせで問題が発生する可能性を低減できます。

2.2. メモリの選定

  • マザーボードが対応するメモリ規格(DDR4、DDR5など)であることを確認します。
  • 総容量が32GBになるように、現在搭載されているメモリと合わせて、または既存のメモリを全て交換する形で選びます。例えば、16GBのメモリが2枚刺さっている場合、新たに16GBのメモリを2枚購入して合計32GBにするか、32GBのメモリキット(16GB×2枚)を購入して換装します。
  • メモリクロック(MHz)は、マザーボードが対応する範囲で、現在搭載されているものと同等かそれ以上のものを選ぶと、パフォーマンスの低下を防げます。ただし、異なるクロックのメモリを混在させる場合、最も遅いクロックで動作するため注意が必要です。
  • レイテンシ(CL値)も性能に関わりますが、一般的にはクロックの方が影響が大きいとされています。
  • 信頼できるメーカー(Corsair, G.Skill, Crucial, Kingstonなど)の製品を選ぶことをお勧めします。

2.3. 必要な道具

  • プラスドライバー:PCケースのネジを外すために必要です。PCケースによっては特殊な形状のネジが使われている場合もありますので、事前に確認しておくと安心です。
  • 静電気防止リストバンド:静電気によるPCパーツの破損を防ぐために、装着することを強く推奨します。
  • 作業スペース:十分な広さと明るさのある、整理された作業スペースを確保します。
  • (任意)エアダスター:作業中にホコリが気になる場合に使用します。

3. メモリ増設の手順:安全かつ確実に

いよいよメモリ増設作業に入ります。以下の手順を注意深く実行してください。

3.1. PCの電源オフと安全確保

  • PCの電源を完全にシャットダウンします。
  • PC本体の電源ケーブルをコンセントから抜きます
  • PCケース背面の電源ユニットのスイッチもオフにします(もしあれば)。
  • (重要)PCケースの金属部分に触れるなどして、体に溜まった静電気を放電します。静電気防止リストバンドを装着する場合は、PCケースの金属部分にクリップを接続してください。

3.2. PCケースの開放

  • PCケースの側面パネルを固定しているネジをプラスドライバーで緩めて、パネルを取り外します。多くのケースでは、背面にネジが2〜3本あります。
  • パネルを慎重にスライドさせるか、手前に引いて取り外します。

3.3. メモリの場所の特定と古いメモリの取り外し(交換の場合)

  • マザーボード上のメモリスロット(細長いスロットが複数並んでいます)を特定します。通常、CPUソケットの近くにあります。
  • 現在、メモリが装着されているスロットを確認します。
  • メモリの両端にあるクリップ(ラッチ)を外側へ押し広げます
  • クリップが外れると、メモリが少し浮き上がるので、それをまっすぐ上に引き抜きます。無理な力を加えないように注意してください。

3.4. 新しいメモリの取り付け

  • 増設するメモリの切り欠きの位置と、メモリスロットの切り欠きの位置を合わせます。メモリは一方向にしか正しく装着できません。
  • メモリの端を両側から持ち、スロットに対して垂直になるように差し込みます。
  • メモリの上部を、両端から均等に、かつしっかりと押し込みます。マザーボードやメモリに「カチッ」という音がして、両端のクリップが自動的に(または手動で)閉まれば、正しく装着されています。
  • (注意)装着が固い場合でも、無理な力を加えないでください。切り欠きの位置が合っているか、メモリが斜めになっていないか再度確認してください。

3.5. PCケースの再組立てと電源投入

  • 取り外した側面パネルを元通りに装着し、ネジで固定します。
  • PC本体の電源ケーブルをコンセントに接続します。
  • PCの電源を投入します。

4. 動作確認とトラブルシューティング

メモリ増設後、PCが正常に起動し、認識されているかを確認します。

4.1. BIOS/UEFIでの確認

  • PC起動直後に、画面に表示される指示に従ってBIOS/UEFI設定画面に入ります(一般的に「Del」「F2」「F10」「F12」キーなどを押します)。
  • BIOS/UEFI画面で、「System Information」や「Memory」といった項目を確認し、増設したメモリ容量(例:32GB)が正しく表示されているか確認します。

4.2. OS上での確認

  • Windowsの場合、「タスクマネージャー」(Ctrl + Shift + Esc キー)を開き、「パフォーマンス」タブの「メモリ」項目で、搭載されているメモリ容量が正しく表示されているか確認します。
  • または、「設定」→「システム」→「詳細情報」でも確認できます。

4.3. トラブルシューティング

  • PCが起動しない、ビープ音が鳴る場合
    • メモリが正しく装着されていない可能性があります。再度PCの電源を切り、静電気対策を万全にした上で、メモリを一度抜き、再度しっかりと装着し直してみてください。
    • メモリスロットの故障や、メモリ自体の初期不良も考えられます。
    • (もしあれば)古いメモリに戻して起動するか確認してみてください。
  • OSでメモリ容量が正しく認識されない場合
    • BIOS/UEFIで認識されているか確認します。
    • メモリの互換性の問題が考えられます。
    • OSのバージョンによっては、32bit版OSでは4GB以上のメモリを認識できない場合があります。現在お使いのOSが64bit版であることを確認してください。
  • 動作が不安定になる場合
    • メモリの相性問題や、初期不良の可能性があります。
    • メモリのクロックやタイミング設定が自動で最適化されていない可能性もあります。

5. その他の注意点と豆知識

メモリ増設に関する、さらに詳しい情報や注意点です。

5.1. メモリの相性問題

稀に、マザーボードや他のパーツとの相性問題で、正常に動作しないことがあります。一般的に、同じメーカー、同じ型番、同じ仕様のメモリを複数枚使用する「キット」製品は、相性問題が起きにくく推奨されます。

5.2. メモリの増設方法の選択

  • 既存メモリの増設:16GBのメモリ(例:8GB×2枚)に、さらに同じ規格の8GB×2枚を追加して32GBにする方法。手軽ですが、4枚刺しになるため、マザーボードによっては安定性が低下する可能性もあります。
  • 全交換:現在搭載されている16GB(例:8GB×2枚)を外し、32GB(例:16GB×2枚)の新しいメモリキットに全て交換する方法。最も安定した動作が期待できます。

5.3. メモリの保証について

購入したメモリには通常、メーカー保証が付いています。不具合が発生した場合は、保証期間内であれば交換してもらえることが多いです。購入時のレシートや保証書は大切に保管しておきましょう。

5.4. マザーボードのメモリスロットの仕様

マザーボードによっては、メモリスロットが2本または4本あります。また、2本のスロットしかない場合でも、デュアルチャネル(より高速なメモリ通信方式)に対応していることがほとんどです。デュアルチャネルを有効にするためには、一般的に同じ色のスロットにペアでメモリを装着します。マザーボードのマニュアルで、推奨される装着方法を確認してください。

5.5. RGBメモリについて

最近では、LEDで光るRGBメモリが人気ですが、これらのメモリは、LED制御のための追加のチップを搭載しているため、価格がやや高めになる傾向があります。光らないスタンダードなメモリでも、性能に違いはありません。

5.6. 専門業者への依頼

ご自身での作業に不安がある場合は、PCショップや専門業者に依頼することも可能です。作業工賃はかかりますが、安心して作業を任せることができます。

まとめ

BTOゲーミングPCのメモリを16GBから32GBへ増設することは、適切な準備と慎重な作業手順を踏めば、ご自身でも十分可能です。互換性の確認、静電気対策、そして確実な装着を心がけることで、PCのパフォーマンスを大きく向上させ、より快適なゲーミングライフを楽しむことができるでしょう。もし作業中に不明な点があれば、PCやマザーボードのマニュアルを参照したり、インターネットで情報を検索したり、専門家のアドバイスを求めたりすることをお勧めします。