XP-PENを左利きが快適に使うための設定とモデル
XP-PENのペンタブレットは、多くのクリエイターに支持されています。その使いやすさから、右手で操作するのが一般的ですが、左利きの方でも快適に使えるように設定を変更したり、左利きに適したモデルを選んだりすることが可能です。
左利きがXP-PENを快適に使うための設定
XP-PENのペンタブレットを左利きの方が快適に使うためには、いくつかの設定変更が有効です。主に、ドライバの設定と、ペンタブレット本体の物理的な配置が重要になります。
ドライバ設定による画面の回転
XP-PENのドライバソフトウェアをインストールすると、細かな設定が可能になります。左利きの方が最も簡単かつ効果的に操作性を向上させる方法は、ドライバ設定でペンタブレットの操作領域を回転させることです。
- ドライバソフトウェアの起動: デスクトップのアイコン、またはシステムトレイのアイコンからXP-PENのドライバソフトウェアを起動します。
- ペンタブレット設定の確認: ドライバソフトウェアのメニューから、「ペンタブレット」または「デバイス」のような項目を探します。
- 画面の回転設定: その中に、「画面の回転」や「操作領域の回転」といった設定項目があります。通常、90度、180度、270度の回転が選択できます。左利きの場合、180度回転させることで、ペンタブレットの物理的な配置と画面上のカーソル操作の向きが一致し、直感的に操作できるようになります。
- 設定の適用と保存: 回転設定を選択したら、必ず「適用」または「保存」ボタンを押して設定を反映させます。
この設定を行うことで、ペンタブレットを机の上に置く際に、左手でペンを持ったときに画面上のカーソルが自然に動くようになります。例えば、画面を180度回転させた場合、ペンタブレットを画面と反対側に配置し、左手でペンを操作します。これにより、右手でキーボードを操作する際にも干渉しにくくなります。
ペンのボタン割り当ての変更
XP-PENのペンには、通常、消しゴム機能や右クリック機能などを割り当てられるサイドボタンが付いています。左利きの方が使いやすいように、これらのボタンの機能を再割り当てすることも可能です。
- ドライバソフトウェアのペン設定: ドライバソフトウェアには、ペンのボタンに機能を割り当てるための項目があります。
- 機能の選択: よく使う機能(例:Ctrl+Zによる取り消し、右クリック、消しゴムなど)を、左手で握ったときに押しやすいボタンに割り当てます。
- カスタマイズの重要性: どのボタンにどの機能を割り当てるかは、個人の作業スタイルによって異なります。試行錯誤しながら、最も効率的な割り当てを見つけることが重要です。
ショートカットキーの活用
XP-PENのペンタブレットには、ExpressKeysと呼ばれる物理的なショートカットキーが搭載されているモデルがあります。これらのキーも、左利きの方が使いやすいようにカスタマイズすることで、作業効率を大幅に向上させることができます。
- ExpressKeysの機能割り当て: ドライバソフトウェアで、各ExpressKeysにキーボードショートカットや特定の機能を割り当てます。
- 左手でのアクセス: ペンタブレットを左利きの配置にした際に、ExpressKeysが左手でアクセスしやすい位置に来るように設定しましょう。必要であれば、ペンタブレット本体の向きを調整することも検討します。
- 頻繁に使う機能を登録: ブラシサイズの変更、ズームイン・アウト、レイヤーの切り替えなど、頻繁に使う機能を登録しておくと、描画に集中しやすくなります。
左利きにおすすめのXP-PENモデル
XP-PENは、ほとんどのモデルで左利きの方が設定変更によって快適に使えるように設計されていますが、一部、左利きであることを特に考慮したモデルや、より大型で設置の自由度が高いモデルもあります。
Artistシリーズ(液晶ペンタブレット)
Artistシリーズは、画面に直接描画できる液晶ペンタブレットです。左利きの方が使う場合、前述したドライバ設定による画面回転が特に有効です。
- Artist 12, 13, 15.6, 16, 22, 24など: これらのモデルは、サイズ展開が豊富で、予算や制作環境に合わせて選択できます。左利きの方が使いやすいように、画面を180度回転させ、ペンタブレットを画面の奥側(左手側)に配置するのが一般的です。
- ExpressKeysの配置: モデルによっては、ExpressKeysが左側または右側に配置されています。左利きの方は、ExpressKeysが左手で操作しやすい位置にあるモデルを選ぶか、あるいはExpressKeysがないモデル(例:Artist 12 (2nd Gen)など、ExpressKeysが搭載されていないモデルも存在します)を選び、ショートカットキーはキーボードで補うという選択肢もあります。
Decoシリーズ(板タブレット)
Decoシリーズは、画面のない板タブレットです。板タブレットの場合、画面回転設定は必要ありませんが、ペンタブレット本体の物理的な配置と、画面上のカーソル操作の連動を理解することが重要です。
- Deco mini, Deco 01, Deco 02, Deco 03, Deco LWなど: これらのモデルは、手頃な価格帯から高機能なものまで幅広くラインナップされています。左利きの方は、ペンタブレットを画面の左側に配置し、左手でペンを持って操作するのが一般的です。
- 左右反転設定: XP-PENのドライバ設定では、操作領域の左右反転も可能です。これにより、ペンタブレットを左側に置いたまま、画面上のカーソルが自然に動くようになります。
Innovatorシリーズ(大画面・多機能モデル)
Innovatorシリーズのような高機能モデルは、より広い制作空間と高度なカスタマイズ性を提供します。左利きの方にとっても、これらのモデルは十分な操作性を提供します。
- Innovator 16など: 大型画面により、描画領域が広がり、細かい作業も快適に行えます。左利きの方は、画面回転設定と、ExpressKeysの配置を考慮して、最適な操作環境を構築できます。
まとめ
XP-PENのペンタブレットを左利きの方が快適に使うための鍵は、ドライバソフトウェアによる画面回転設定(特に180度回転)と、ペンやExpressKeysのボタン割り当てのカスタマイズにあります。ほとんどのXP-PENモデルは、これらの設定を行うことで、左利きの方でも右手で使うのと同等、あるいはそれ以上の快適性を実現できます。
モデル選びにおいては、
- ExpressKeysの配置が左手で操作しやすいか
- 画面サイズは作業スタイルに合っているか
- 予算や必要な機能
などを考慮することが重要です。ArtistシリーズやDecoシリーズなど、多様なラインナップから、ご自身の制作スタイルに合ったモデルを選び、上記の設定を試して、快適なデジタルイラスト制作環境を構築してください。
